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Augustine Ramirez [テックスメックス]

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久しぶりのアルバム紹介。取り上げるのはAugustine"el Guti" Ramirezです。

彼を選んだのは、たまたま持っていたコンピュレーション盤に入っていた彼の音がいいな、と思ったから。

さっそくアマゾンで彼のソロアルバムを取り寄せ、聞いてみると、これもかなりいい。

という訳で、Augustine Ramirezです。

彼のことを調べようと思って、ネットを検索したら、けっこういろいろありました。

まず経歴から。

詳しいことは分かりませんでしたが、Janie's Record Shopに彼の紹介を見つけました。

http://www.janiesrecordshop.com/Pg-Artist_AugustineRamirez.htm

それによれば、1960年代初期から活躍していたRoy Montelongo bandのオリジナル・メンバーで、その後、ソロとして大成功した。1967年にデビューアルバム" Ojitos Traviesos"を発表、1967年から1971年までの間、他のどのアーティストよりも多くの売上を示した、とのこと。

また、彼は、シンガーとして。Joe Bravo, Carlos Miranda, Freddie Martinezらへ多大な影響を与えました("Musica Tejana", p177)


彼の1960年代の動向について、詳しくは分かりませんが、以下のデータがなにかを物語っているように思われます。

El Zarape Dallas (funk/soul/r&b listed only)

"EZ-122 Little Joe and The Latinaires- Crazy Baby / Why Don’t You Write Me (b-side by Johnny H. & The Sinceres) "
"EZ-262 Marky Lee with Agustine Ramirez Band- She's Looking Good / Soul Serenade "
"EZ-274 Little Joe and The Latinaires- All Night Worker / Dream Lover "
"EZ-279 Joel Salas & Corvairs- Tough Talk / Al Ver Que Te Vas "
"EZ-288 Joe Bravo y Su Orquesta- Teardrops From My Heart / Cuantas Veces "
"EZ-384 Joe Bravo y Su Orquesta- It's Okay / Anique Me Hagas Llorar "
"EZ-494 Augustine Ramirez- Let a Woman Be a Woman / El Aguila Negra "
"EZ-408 Mexican Revolution- Te Sigo Queriendo / Listen Here "
"ZLP-1023 Augustine Ramirez- El Cautivador LP "
"ZLP-1025 Alfonso Ramos- El Triunfador Vol. 2 LP "
"EZLP-1032 Los Idolos de Texas- S/T LP "
"EZLP-1035 The Mexican Revolution- S/T LP "
"EZLP-1036 Joe Bravo- Playboy 70 LP "
"EZLP-1044 Joe Bravo y Su Orquesta- Skidrow Joe LP "
"EZLP-1048 The Mexican Revolution- The Return Of LP "
"EZLP-1052 Augustine Ramirez- Copa LP "
"EZLP-1061 Johnny Canales y Su Orquesta- Camaron Camaroncito LP "


Little Joe, Mixican Revolution(Ruben and Alfonso Ramos)ら、これまで紹介してきたアーティストに混じってAugustine Ramirezの名前も見受けられます。


以下憶測ですが、Little Joeを見いだしたレーベル、Zarapeが、彼を中心に、テハーノの若い世代の音楽家を取り込んだのではないか、もうひとつ、このDallasのレーベル、Zarapeは1970年代、Corpus ChristiのFreddieに移行していったのではないか、とも考えられます。


上のデータは以下のサイトからの引用です。

http://www.texassoulrecordings.com/e.html

これはSoul Funk(それにBlues)マニアのサイトのようです。

日本のソウル・レアグルーブファンのサイトでもAugustine Ramirezは取り上げられているようですね。たぶん米国のカタログに、彼やLittle Joeの名前が出ているからでしょう。

興味のある方は、google やYahooで検索してみてください。

彼は、1970年代以降もFreddieを中心にレコーディング活動を続け、1999-2000年のアルバム、"Leyendas"でグラミー賞を受賞しました。もの静かで、柔らかい口調で語りかける、物腰のやわらかい紳士であり、彼自身のことについては、歌と演奏を通して表現する、とのこと。

そんなMusica tejanaにおいて多くの人々から尊敬されているAugustine Ramirezの音楽とはどんなものでしょうか。

1976年に発表されたアルバム" Damelo "を聞いてみることにしましょう(このアルバムでの名前のスペルは、Augustin Ramirez。 ほかにAgustin Ramirezという表記もある)。

このアルバムは、全部で12曲が収録されており、それぞれの曲で彼の個性が発揮されています。

まず最初の2曲は、オーソドックスなランチェラ。しかしとにかくホーンがタイトで、鋭角的に攻めるアレンジに特徴があります。噛み締めるような歌唱で、渋い。いままでバイオとか読むと、華麗な経歴から華やかなイメージが浮かび上がりますが、1976年に録音されたこのアルバムからは、通好みの渋さと力強さが伝わってきます。

タイトル曲は以下のとおり。

http://jp.youtube.com/watch?v=-il1BNOiHJ4

3曲目、"La Misma Raza"(「同じ人種」とでも訳せるのかな)は、イントロから歌に入るまでは4ビートで、Augustine Ramirezのギターワークが楽しめます。歌の部分は2ビートのポルカ。タイトルも含め、いろいろなメッセージが込められているようです。
4曲目"six o'clock high"はポーランド的なポルカ。60年代ジャズ・ムード音楽のテイストがある。ブレイブ・コンボにも通じるものがあります。
以下、おしゃれなアレンジを施されたオーソドックスなMusica Tejanaやジャズコードの曲が続き、最後にWillie Colon のサルサとWille Boboのラテンジャズ。彼の音楽的嗜好を示唆しています。

このアルバムを聞き、そしてネットから得たデータを読んだうえでの彼の印象は、まずジャズ的背景があるということ。単純なランチェラでもコード進行を分解して、アレンジに工夫を持たせています。と同時に、やはり、Onda Chicanaの世代だけあって、メキシコ系の音楽に対するアプローチにも明確な姿勢がある(Little Joe と同じ)。しかし彼がLittle Joeと異なるのは、Little Joeが積極的に、さまざまな音楽的な要素を、どんどん自分の音楽に取り入れていき、そのうえで自分の音楽を統合する、という感じなのに対し、Augustine Ramirezは、音楽の特定の要素、例えば、4ビートとか2ビート、ギター など、にこだわりを示し、歌唱も開放的ではなく、むしろ内面に訴える要素がある、ということ。

以上が、おおよその彼のイメージ・印象です。

実際の彼のイメージは以下のとおりです。

まず彼のサウンドから。

http://jp.youtube.com/watch?v=Ffch6v0yOhI

http://jp.youtube.com/watch?v=xG5wRDq8jw8

次は、Freddie Martinez, Sunny Ozunaらとのスーパーセッショングループ"Legends"の映像から。

http://jp.youtube.com/watch?v=1VS_x93eqvE

こちらはRamirezのギターワークが聞けます。

http://jp.youtube.com/watch?v=9ao_LMcq2Lo

現在はAustin在住というAugustine Ramirez。渋い声とギターワークで、まだまだテキサスの人々の心を把握し続けているようです。



























お詫びと今後の予定 [テックスメックス]

各位

ながいブランクがあいてしまい、大変ご迷惑をおかけいたし、誠に申し訳ありません。

オルケスタはあと2回やり、総まとめを行います。

そのあとは新しいチャプターへ。

8月は公私ともに慌ただしかったのと(ほんとにいろいろなことがありすぎた、という感じです)、アルバム選択で、かなり迷いがあり、結果的に読者の皆様にご迷惑をおかけいたしました。

もう少ししたら余裕も出てきますので、そしたらAugustin Ramirez とIsidro Lopezを書きます。

というわけで、『テックスメックスのご案内』、今後ともよろしくお願いいたします。

吾妻虎太郎
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