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Latin Breed [テックスメックス]

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「わたしたち、Jimmy Edward や私自身、Latin Breedが努力してきたのは、わたしたちが"Middle Class"と呼ばれる人々の心に入り込んでいくことでした。わたしは(Little Joeの聴衆を)軽蔑しているわけではないが、わたしは、この特別の聴衆が好きなのです」("Musica Tejana", p.171 筆者による意訳)

これは、Sunny Ozuna 1980年5月Manuel Penaによるインタヴューから、部分的に引用したものです。

ここから読み取れるのは、Sunnyが登場したころのSan Antonioの住民が、Middle Classを形成し始めており、彼らをターゲットとした音楽が作り出されていった、ということ、そしてそれを担ったのがSunny & The Sunlinersを中心とした、主にSan Antonio出身の一連の音楽家たちだった、ということです。

その中のひとつが,上記インタヴューにも名前が出てきたLatin Breed。1973年、San Antonioで結成されたOrquestaです。創設者は、Gibby EscobedoとRuddy Guerra。

創設者のひとり、Ruddy Guerraは、Sunny Ozunaの旧友。彼は1950年代末から音楽活動をしているようです。現在は宗教活動が主な仕事。一応youtubeから。

http://jp.youtube.com/watch?v=5NCdVrQ4eCU

このバンドは長い活動期間において2人の偉大なシンガーを輩出しました(Jay Perezを入れれば3人)。

Adalberto Gallegosは今回取り上げる"Retro"のリードシンガーでもあります。

http://jp.youtube.com/watch?v=lDUNZHxQ0P0
http://jp.youtube.com/watch?v=J-t5mNC3r3Y
http://jp.youtube.com/watch?v=b4_TzMOapEU

先のSunnyのインタヴューにもその名前が出てきたJimmy Edward。

http://jp.youtube.com/watch?v=KjZa82qlCuM&feature=related


しかし、テキサスのメキシコ系音楽で、"Latin"という言葉を使うバンドは案外珍しいのでは?

Latin Breed という表記自体も英語

そういえばSan Antonioでは、Sunny & The Sunlinersとか、このLatin Breedとか、バンド名も英語表記が多い。

彼らの初期のサウンドを追いかけてみると。

Barbara Lynnの名曲。
http://jp.youtube.com/watch?v=OpNO3VFAEmw&feature=related

あまりにもおなじみの曲。スペイン語の歌詞がほほえましい。
http://jp.youtube.com/watch?v=HH6ZBKgecWs&feature=related

たぶんこのころは、Sunny & The Sunlinersの影響が強く、Crazy Cajun的なスワンプ・ポップが重要なレパートリーだったのでしょう。

Youtubeの映像はあまりいいのがない。
http://jp.youtube.com/watch?v=iWxm0Ejkscw
http://jp.youtube.com/watch?v=TlEChlImGSI

ヒット曲のミックスから。
http://jp.youtube.com/watch?v=eRNbqm0hYU0


そろそろ本題。今回取り上げる2002年に発表されたアルバム"retro"。タイトルからも察せられるように過去を回顧するニュアンスがあります。

メンバーは、

Gilberto Escobedo -Sax,Frank Perez -Trumpet,Pete Garza -Bass, Richard Solis -Drums,
Adalberto Gallegos- Lead Vocals

を中心として、

Donald Garza, Al Gomez, and Lonny Lalanne-Trumpet, Val Malyos -Alto Sax, Sinuhe Aussennac, Jerry De La Rosa-Keyboards, Ralph Saenz-guitar, Henry Brun -Percussion, Joel Guzman-Accordion, Fred Soto-Sax

という布陣。

ポルカはもちろん、クンビア、3連のロッカ・バラード(たしかロス・ロボスはメキシカン・ブルースといっていた)、ボレロなどさまざまなリズムの曲をAdalberto Gallegosがみごとに歌いこなし、しかもホーンをはじめとするアレンジがよく練れている。60年代末のBeach Boysのような、リズムを内面化した、こった曲もあります。アルバムとしての完成度はかなり高いと思います。


優れたリードシンガーを多数輩出したLatin Breedのサウンドを聴くと、60年代、Sunnyたちが区別した洗練されたサウンドとメキシコ的な民族的なサウンド、という敷居がとれているな、という印象を受けます。

Rural Sound とUrban Soundの統合には、やはりLittle Joe の功績が大きかったんじゃないかな。

Latin Breedはその後継者という感じです。Joel Guzmanも参加しているし。

洗練されたアレンジのセンスをうまく活かし、しかもメキシコ的なメンタリティーをきちんと表現するバンド。

80年代から90年代にかけての電子楽器の普及もRural Sound とUrbam Soundの統合の遠因としてあるかもしれません。











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